映画のタイトルとしてはあまりパッとしない。
まあ、あまりタイトルと話のおもしろさは相関性が無いから関係ない。
この話は、アガサ・クリスティの原作を映画化したもの。
登場人物の特徴をうまくとらえ、人間の心理描写が卓越している。
ストーリーは序盤から中盤まで、まったりとした展開が続くが最期の結末の大どんでん返しが素晴らしい。
まったりとしていたはずの序盤と中盤は、実は綿密に練られた伏線がちりばめられている。
映画を見るとき観客は、少しずつ情報を拾っていく。
その中で登場人物のキャラクターや相関関係を理解し、ストーリーの中に引き込まれていく。
上質のサスペンスは、良い意味でそれまで理解を裏切ってくれる。
でも、裏切られたと言う感覚よりも、しっくりくる感覚を与えてくれる。
それは、人間の表面的な理解からより深い内面的な面が明らかにされるからだと思う。
それを観客が理解できるようにしっかりと構成されている。
いまひとつだと思う映画は、そこが欠けている。強引につじつまを合わせたり、関連性が薄かったりする。
情婦は良くできたサスペンス映画ですね。
