ブロークンフラワーズは面白かった。
ハリウッド的映画とは一線を画し、独特の世界観がじんわりと胸にしみこんできて、それが後々まで心の中に浸透していくような味わい深さがある。
テーマはビル・マーレー本人が語るように「変えられない過去にとらわれない、未来はどうにかできる、だから今をしっかりと生きるんだ」ということだろう。
だが、その過去が魅力的であるからこそ、今を生きると言うのが難しいのだろう。
結局映画の冒頭で出された謎は、最後まで明快に解かれることはない、ある程度推測ができるがどの推理をしても決して間違いにはならない。
人間関係や感情が絶妙なつながりで描かれていて、引き込まれる映画だった。
2009年04月19日
2009年02月24日
ナルシスの罰
自分自身を愛の対象とする心の状態をナルシズムと呼ぶ。
だいたいまわりにこういうタイプの人がいたら、「あいつナルシスだから・・・」とか「キモイ」とか言われている。
このナルシスとは、ギリシャ神話にでてくる話ということは皆さんご存知のことだろう。
その内容は、美少年ナルシスが、水の妖精エコーの求愛を断ったために「自分の姿に激しい愛着を抱く」という罰を与えた・・・という話し。
罰を受けた人が悪く言われ、罰を与えたエコーは特に何の注目もされていない。
ナルシスな人がいたらあまり悪く考えず、罰を与えられて仕方ないんだ、とぐらいに思っておこう。
だいたいまわりにこういうタイプの人がいたら、「あいつナルシスだから・・・」とか「キモイ」とか言われている。
このナルシスとは、ギリシャ神話にでてくる話ということは皆さんご存知のことだろう。
その内容は、美少年ナルシスが、水の妖精エコーの求愛を断ったために「自分の姿に激しい愛着を抱く」という罰を与えた・・・という話し。
罰を受けた人が悪く言われ、罰を与えたエコーは特に何の注目もされていない。
ナルシスな人がいたらあまり悪く考えず、罰を与えられて仕方ないんだ、とぐらいに思っておこう。
2009年01月08日
夢の夢
夢から醒めた後でずいぶんと珍妙でちぐはぐな話だったと思う事はしばしばある。しかし、それはあくまでも醒めた後で分かることである。
夢は醒めた後ではじめて、それと知れるのである。
つまり、今の現実だと認識していることが夢であったとしても、醒めるまでは気づく事がない。
夢は醒めた後ではじめて、それと知れるのである。
つまり、今の現実だと認識していることが夢であったとしても、醒めるまでは気づく事がない。
2008年12月31日
インランド・エンパイア
インランド・エンパイアをみた。率直な感想は、それほ面白くはなかったが、よくできているな、というところ。
デヴィッド・リンチの前作マルホランド・ドライブは、楽しめたが、今回の作品はめちゃくちゃすぎるのでそこが残念だ。
インランド・エンパイアは、中庸のマークを物語にして映像化しているような作品だ。
光と影、善と悪、映画の中ではそれが役者と売春婦として描かれている。
それが普通の映画であれば、基本的には分離していてはっきりと観客にわかるものなのだが、デヴィッド・リンチが映画を撮ると、そのへんがごちゃごちゃになる。
はっきり言ってインランド・エンパイアは気持ち悪い。
あまり人にすすめようと思う映画でもない。
ただ、インパクトの強さと、観客に訴える力の強さはすごいものがある。
映画を見た後「良かったね! 楽しかったね!」ですんなり終わらず、後々までしばらく頭から離れなくなる。
ストーリーを考えると、単なる多重人格者の認知する、混乱した世界を描いているようにも見えるが、そんなこともないだろう。
女優と売春婦の2人が見事にクロスしている。
物語が平行に進んだかと思ったら、いつの間に交差している。
そして、徐々に徐々に融合していく。
陰と陽の要素そのものを表しているかのようだ。

白と黒のバランスが取れていれば上の図のようになる。
白の中に黒があり、黒の中に白の要素がある。
この要素は常にバランスが取れているわけではなく、白黒反転する。
つまりは白と黒が逆転するのだが、それがインランド・エンパイアの中で描かれているのでは、ということ。
白黒はっきりせず、融合したり逆転したりする。それがこの映画の難解な理由だろう。
そういったことを表現する感性は並外れているのだろうが、普通のストーリーのほうがあまりにもぐちゃぐちゃで楽しめるって感じじゃなかった。
光と影、善と悪、映画の中ではそれが役者と売春婦として描かれている。
それが普通の映画であれば、基本的には分離していてはっきりと観客にわかるものなのだが、デヴィッド・リンチが映画を撮ると、そのへんがごちゃごちゃになる。
あまり人にすすめようと思う映画でもない。
ただ、インパクトの強さと、観客に訴える力の強さはすごいものがある。
映画を見た後「良かったね! 楽しかったね!」ですんなり終わらず、後々までしばらく頭から離れなくなる。
女優と売春婦の2人が見事にクロスしている。
物語が平行に進んだかと思ったら、いつの間に交差している。
そして、徐々に徐々に融合していく。

白の中に黒があり、黒の中に白の要素がある。
この要素は常にバランスが取れているわけではなく、白黒反転する。
つまりは白と黒が逆転するのだが、それがインランド・エンパイアの中で描かれているのでは、ということ。
そういったことを表現する感性は並外れているのだろうが、普通のストーリーのほうがあまりにもぐちゃぐちゃで楽しめるって感じじゃなかった。

